なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

中島聡

2016電子版発行

 

概要

ロケットスタートで仕事を始め、

全体の2割の時間で8割のほぼ完成まで持っていき、

残りの8割の時間でそれを洗練させていく

という流れで仕事を進めるべきだ

というのがメインの主張。

ロケットスタート時間術。

本書はめちゃめちゃ面白く、身に覚えのある失敗が列挙されていたので心が痛くもあった。

ラストスパートで頑張って徹夜すればどうにかなるだろう

それまでは準備だ(と称してのんびりしてるだけ)

という仕事スタイルが問題だらけだと主張。

まさしく今までの僕です…

これを上述のロケットスタート時間術に変えることで、気持ちの余裕(スラック)が生まれ、製品の質も上がり、自分のやりたいこともできるようになる。

という流れ。

 

1日の流れ

・前日夜に次の日のタスクリストを作成

・1つのタスクは15分でできる範囲にすると良い

・朝早くに起床

・ノイズが少ない等の理由で朝型行動を推奨

・起きたらすぐに全力で仕事開始

・途中でご飯等で少しの休憩をしたらまた全力で仕事

・朝の約5時間でその日にやるべきことを終わらす

・昼以降は流しで仕事

・メール返信とか、自分のやりたい勉強とかはこの時間にやる

 

納期と見積り

・仕事の見積りをするために納期までの2割の時間で全力で頑張ること。

・ここでほぼ完成という約8割まで持っていけなければ上司と相談し、納期のズラしとかを提案すべき。

・とにかく最初に手を動かして、やってみて始めてどこが課題なのかがわかる。

・だから最初に全力ダッシュするのが大事。

・もしほぼ完成まで行けたら、残りの8割の時間を十分に使いきって、洗練させていくこと。

・早くに終わらせてはいけない。

・早く終わる人とみなされて、その後の仕事の納期が短くなりうるから

 

能力のある人に勝つ

・仕事の成否は能力以外に自己コントロール力が大きい

・ラストスパート型で並の能力の人は、ロケットスタート型に切り替えよ

・天才なのに仕事の進捗にムラがある人よりも、ロケットスタート型でコンスタントに積み重ねられる人の方が強い

・筆者はそれで、ポテンシャル2倍以上の同僚よりも高い評価を得られた

 

会社員のロケットスタート時間術

・基本は上述と同じ

・ただし、同時進行があるだろうから、1日や納期までの期間を適度に分割して、それぞれでシングルタスクでやっていくこと

 

勉強

・なんとなくいつか役立つだろうから、で勉強はしないこと

・必要性がでたり、やりたいと思った時に勉強すべき

 

失敗と習慣

・初めてのことはなんでも失敗する

・習慣化が大切

・習慣化が定着するには66日の継続が必要

・途中でやりそびれる等の失敗をしてもめげない

・次の日等に持ち越しもしない

・気分を変えてまた次の日は新鮮にトライする

 

行動せよ

この本を読み終えたら

・すぐに明日のチェックリストを作成せよ

・朝起きてすぐにそれをやれ